iNAKAのLifelog

30代半ばサラリーマン、現在駐在中が国際情勢、経済、お金、教育のことについて書いています。

【ニュース】CNN記事 中国のシェア自転車の熱狂はバブルに

記事要約:
2016年半ばからの18か月間で約60のスタートアップが立ち上がったが来年末には10には絞り込みがなされていそう。
また急成長により一部社会問題化しているケースも。

  1. 既に成長鈍化が始まっており運転資金不足により倒産しているところも。そういうところではデポジット入金したお金が取り戻せなくなったりして社会問題になりつつある。一部ではお金が戻ってこずに自転車を持ち帰ってオンラインで転売しているらしく、中国らしさ(?)を感じる。
  2. 借りたものを基本どこに置いてもよいことになっているので道沿いに放置されているケースも。(下記写真参照。クレーム増加により自転車数を制限する自治体も)


大手2社であるMobikeはTencentに、OfoはAlibabaから資金援助を受け中国都市、海外にも事業展開を進めている。
各社とも自転車だけでなく電動スクーターも取り扱い始めたり、今後はカーシェアリングなどにも展開していく意気込みを持つなど「シェアリングプラットフォーム」としての地位確立を目指している。

 

China's bike-sharing frenzy has turned into a bubble - Dec. 29, 2017

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知らなかったけど中国のシェアリング会社がグローバルに展開しているんだね。
Ofoなどはホームページを見ても中国の会社とは一見分からない!ofo

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北米、イギリス、オーストラリア、日本、マレーシア、ロシア、タイ、シンガポール、スペイン、イタリア、ポルトガル、オランダ、チェコイスラエルオーストリアカザフスタンに事業展開しているらしい。

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もっと詳しい記事はここ。

中国シェア自転車を巡る企業競争はリタイア続出で終了へ。生き残ったのは予想通り「Ofo」と「Mobike」の2社だけ | GloTech Trends

ここでの考察はシェア自転車の熱狂は自転車やシェアリング云々の戦いではなくモバイル決済(アリババ(アリペイ) vs Tencent(WeChatPay))のユーザー獲得の戦い。ビッグデータ取得のための戦いという見方。
これを中国だけでなくグローバルに展開している規模感とビジネスモデルの秀逸さはすごいな。
各国、各都市にはシェアリングによるメリットを訴求しながらモバイル決済、ビッグデータの主導権を握っていく仕組み。こういうビジネスモデルを考え付くところが今後の勝ち組になっていくんだろうな~
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新しい単語:

frenzy 熱狂、乱心 例:frenzy has turned in to a bubble.
scarce 不足、欠乏 例:other have been force to merge as funding become scarace.
cull 抜粋する、淘汰する 例:a cull is now underway

thrive 繁栄 例:company's emphasis on cost management had allowed it to thrive
emphasis 強調、重要視
electric mopeds 電動スクーター