iNAKAのLifelog

30代半ばサラリーマン、現在駐在中が国際情勢、経済、お金、教育のことについて書いています。

【読書】サッカーをする子供を持つ親必読!!『ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする』

 

サッカーをしている子どもを持つ方、本当に必見です!

僕今7歳(小学校1年生)の子どもがいますが読んでよかったです。

 

自分自身サッカーをしているため子どもがサッカーをしているのを見て色々口出ししたくなります。

「あーしたらいいのに」

「なんでこうしなかったの」

「もっと頑張りなさい」

 

親として言いたくなる気持ち痛いほど分かります。

けど今一度子どもがなぜサッカーをしているか、という基本的なことをドイツのジュニアサッカーの現場を例に振り返えらせてくれた本でした。

 

「サッカーで生きる」ではなく「サッカーと生きる」


ドイツでどの様にそれがなされているかを知るに最適な本でした。

簡単にエッセンスをメモ書き代わりに残しておきます。

  

ドイツサッカー改革

 DFB(ドイツサッカー連盟)は登録選手数704万人、1試合平均観客数4.6万人の世界最大のサッカー連盟です。

2017年12月時点で4か月連続FIFA世界ランク1位。

今では想像できないですが現在の成功の裏には大きな挫折がありました。

2000年のヨーロッパ選手権でのグループリーグ敗退です。

これを契機にジュニアサッカーのあり方から変える大規模な育成改革が実施されました。

具体的には勝利至上主義の見直しです。

 

 そして2000年からの14年後、2014年にW杯優勝という結果で改革の正しさを証明しました。

 

  

目次だけでも価値がある!

 例えば、、、

  • 何のためにサッカーをするのか、
  • 子どもの考える力を育む
  • 子どもの向上する力を育む
  • 子どもの思いやる力を育む
  • 子どもとしっかり向き合う

 

それらをするためにドイツサッカーはどういうことをしているか。

ということを実際にドイツのクラブチームで指導者をしている視点から書かれています。

 

僕が気に入ったポイント、日本も取り入れたらいいと思ったポイント

日本のジュニアサッカー事情については詳しくないですが、、、

  • リーグ戦中心なので1年を通して試合に出るチャンスがある。つまり負けからも学ぶチャンスがある。これは僕ら(30半ばの高校サッカーにはなかった仕組み。公式戦は一発勝負、負けたらそこで終わりだったのでPDCAを回す余地が少なかったと感じる)
  • 自分の判断で練習を休む。これも日本サッカーではありえないのでは?まだまだ気合論が強く自分の体調を自分で判断するのではなく出て当たり前だろうという「雰囲気」がチームの中で万蔓延しているのでは?こういうところから改善していかないと会社における残業、有給消化は進まないのでは、と感じている。
  • ドイツの子どもは2つの足をもっている。サッカーをする足、社会を自分の力で歩いていく足。ボランティア精神、フェアプレイ、相手へのリスペクトを育むことがジュニアサッカーにおいては非常に重要。

サッカーを通じて社会を自分の足で歩いていく、というポイントは本当にドイツサッカーに根付いているとドイツで生活をしていて感じています。

日本で聞くジュニアサッカー状況を聞くと本当に大変そう。子どももすごいプレッシャーを受け窮屈そうだし、大人も非常に関与しないといけなく窮屈そう。

 

サッカーで生きるではなくサッカーと生きる。

 

子どもにとっても親にとってもサッカーの時間だけでなく自分の時間、家族の時間を大切にしながら今後もサッカーと一緒に生きていきたいと改めて感じさせてくれた本でした。

 

是非、ジュニアサッカー関係者には読んで欲しい本です!

 

今日はそんなとこで。

でわ。